スマホ料金の節約を考えて、格安SIMや他社への乗り換え(MNP)に興味はあるけれど、「○○@docomo.ne.jp」「○○@ezweb.ne.jp」「○○@softbank.ne.jp」などの
キャリアメールが使えなくなるのが不安……そんな方、意外と多いのではないでしょうか?
実は、2021年12月から始まった
「キャリアメール持ち運び制度(正式名称:メールアドレス持ち運びサービス)」
を使えば、今までのキャリアメールをそのまま使い続けることができるんです!
この記事では、まだあまり知られていないこの制度について、わかりやすく解説しつつ、格安SIMや他社への乗り換えをためらっていたあなたの背中をそっと押せるような情報をお届けします。
◆ そもそも「キャリアメール持ち運び制度」とは?
携帯キャリアを乗り換えると、それまで使っていたキャリアメールが使えなくなってしまう。
これは以前からスマホユーザーにとって大きなハードルでした。
特に、長年使ってきたメールアドレスを家族・友人・仕事関係など多くの相手に伝えている場合、アドレス変更の通知だけでも一苦労。
そうした不便を解消するために始まったのが、「キャリアメール持ち運び制度」です。
この制度を使えば、たとえdocomoから他社に乗り換えても、@docomo.ne.jpのアドレスを引き続き使い続けることが可能になります。
◆ 対応キャリアとサービス内容
2025年3月時点で、以下の大手キャリアがメールアドレスの持ち運びに対応しています。
■ NTTドコモ
- サービス名:ドコモメール持ち運び
- 月額料金:330円(税込)
- 条件:解約後31日以内に申し込み
■ au(KDDI)
- サービス名:auメール持ち運び
- 月額料金:330円(税込)
- 条件:解約後31日以内に申し込み
■ ソフトバンク
- サービス名:メールアドレス持ち運び
- 月額料金:330円(税込)
- 条件:解約後31日以内に申し込み
どのキャリアも、月額330円を支払うことで、乗り換え後もメールを維持できます。
◆ キャリアメールを持ち運ぶメリット
1. 周囲にアドレス変更を知らせる手間が省ける
たとえば、ネット通販・銀行・公共サービスなど、重要な通知がキャリアメールに届いている方も多いはず。これらの変更手続きは意外と手間がかかります。それをせずに済むのは大きなメリットです。
2. 長年使ってきたメールを維持できる安心感
10年以上同じメールアドレスを使っている人も少なくありません。思い出や信頼が詰まったメールアドレスを守れることは、多くの人にとって安心材料となるでしょう。
3. メール移行後もスマホやPCから使える
持ち運んだメールは、スマホ・PCのメールソフトで送受信可能。使い勝手も今までとほぼ変わりません。
◆ デメリットや注意点は?
もちろん注意すべき点もあります。
ただし、この維持費は格安SIMで年間2〜3万円の節約ができることを考えると十分元が取れる範囲。これまでメールのためだけに高い通信料金を払っていたと考えれば、むしろお得です。
◆ 格安SIMに乗り換えても「大丈夫」という安心感
キャリアメールを気にして乗り換えをためらっていた方にとって、「メールアドレスがそのまま使える」というのは大きな安心材料です。
今や、格安SIMでも通信品質や速度はかなり向上しており、よほど重たい用途でなければ日常使いに不便はありません。それなのに、毎月のスマホ代は半額以下、年間で数万円の節約も夢ではないんです。
◆ こんな方にこそおすすめ!
これに当てはまる方は、キャリアメール持ち運び制度を利用すれば、不安なく乗り換えられるはずです。
◆ 乗り換えとメール持ち運びの流れ(例)
- 格安SIMの申し込み&MNP転出予約
- キャリア回線を解約
- 解約後、31日以内に各社のメール持ち運びサービスに申し込み
- 新しいスマホ・SIMでメール設定(IMAP・POPなど)
- 利用開始!
◆ まとめ:今こそ、キャリアメールから自由になろう
かつては「キャリアメールがなくなるのが怖くて格安SIMにできない」という声も多く聞かれました。しかし、キャリアメールを持ち運べるようになった今、その不安は過去のものです。
月330円の負担で、今までのアドレスを維持しながら、大幅にスマホ代を節約できる――これ以上ない選択肢ではないでしょうか。
「なんとなく高い料金を払い続けているけど、変えるのが面倒……」そんなあなたも、この制度をきっかけに一歩踏み出してみてください。あなたのスマホ生活が、もっと快適に、もっと自由になりますよ!